2003年8月12日(火)「しんぶん赤旗」

デモ隊ら３人死亡　イラク・バスラ

　【カイロ１０日小泉大介】イラク第二の都市、南部のバスラで九日に起き約十人の負傷者を出した停電、燃料不足に対する住民の抗議行動は十日もおさまらず、デモ隊と鎮圧にあたった英軍兵士との衝突で、イラク人二人、ネパール人警備員一人の計三人が死亡しました。三人がどのような状況で死亡したかはわかっていません。

　バスラ住民は、九日の数千人につづき、十日には市内北部数カ所で約千人が抗議行動を行い、フセイン体制崩壊後、最大規模となっています。

　現地からの報道では、市民は十日、口々に「われわれにはガソリンも電気もなく給料も払われない」「占領軍は約束したことを何も守っていない」と訴えました。