2003年8月15日(金)「しんぶん赤旗」
日韓の青年宗教者が十四日、東京で合同セミナーを開き、日本の有事法制成立に疑念を表明する共同宣言をまとめました。同日夜、新日本宗教団体連合会(新宗連)が開いた第三十八回平和祈願式で発表しました。
セミナーでは韓国側が、有事法制の成立に「日本が再び軍国主義の道を歩むのではないかとの疑念と、日本国民の人権に対する懸念」を表明。これを「『いのち』を尊重する宗教者として当然の問題意識」と確認しました。
国立千鳥ケ淵戦没者墓苑で開いた平和祈願式には立正佼成会、PL教団など新宗連加盟の三十五教団から約二千八百人が参列。各教団の様式による礼拝のあと、力久道臣新宗連青年会連盟委員長が「平和へのメッセージ」を発表。米英などのイラク攻撃について「大量破壊兵器はいまだに見つかっておらず、国際社会の反対を押し切って、なぜ戦争をしなければならなかったのか」と批判し、「平和へ向けて行動していきます」と述べました。