2003年8月18日(月)「しんぶん赤旗」
【カイロ17日小泉大介】カタールの衛星テレビ・アルジャジーラは十七日、イラク第二の都市、南部バスラで十六日夜、デンマーク軍兵士が巡回中にイラク人の武装グループと銃撃戦をおこない、同軍兵士一人が死亡したと報じました。銃撃戦は、デンマーク兵が、略奪をおこなった武装グループを逮捕しようとした際に発生し、略奪グループのイラク人二人も死亡しました。
イラクで米・英軍兵士以外の外国兵が死亡したのは、米英によるイラク占領が始まって以来初めて。イラク南部には約四百人のデンマーク軍が駐留しているとされます。
南部バスラではこの間、燃料費高騰や度重なる停電に怒った住民の抗議行動が頻発しており、占領軍と住民との緊張状態が高まっています。十四日には、英軍の救急車が何者かに攻撃され、同軍兵士三人が死傷しました。