2003年8月20日(水)「しんぶん赤旗」
【ベルリン18日片岡正明】ドイツのシュレーダー首相と小泉首相が十八日、ベルリンで会談しましたが、イラクへの軍派兵についての両首脳の態度の違いが改めて浮きぼりになりました。
シュレーダー首相は会談後の共同記者会見で、ドイツ軍の派兵は議論になっていないと語り、ドイツ軍のイラク派兵を改めて明確に否定する一方、国連の要請があればイラク復興には参加する意向を示しました。
また、フィッシャー外相も同日、「望まれればイラク復興に参加するが決して軍事参加ではなく、民間参加だ」と強調。新たなイラク国連決議は「正しい方向への一歩だ」と評価しました。
一方、小泉首相はイラク特別措置法にもとづき、イラクに自衛隊を派兵する方針であることを首脳会談で強調しました。
小泉首相はイラクの「非戦闘地域に限る」とシュレーダー首相に説明しましたが、深刻さを増すイラクのどこが「非戦闘地域」なのかは説明不足のままでした。