2003年8月20日(水)「しんぶん赤旗」
【カイロ19日小泉大介】米中央軍は十八日、イラクの首都バグダッド中心部のカラダで同日、米軍第一機甲師団の兵士一人が爆発物の犠牲となり死亡したと発表しました。事件の詳しい状況は説明していませんが、米軍に敵対する勢力のものとしています。十九日にはバグダッド北方のバラドで米軍車両がロケット砲の攻撃をうけ米兵二人が負傷しました。
十八日の米兵死亡により、五月一日のブッシュ米大統領による戦闘終結宣言以降の攻撃による同軍兵士の死者は六十一人に達しました。
一方、米軍は十八、十九日もサダム・フセイン残党勢力の掃討作戦を各地でおこなっています。カタールの衛星テレビ・アルジャジーラは十九日、米軍が十八日にバグダッドのアブフェリス地区を襲撃し、民家を次々と捜索、その際に少年一人を殺害し他の少年一人を連行したと報じました。米軍は捜索に驚いて走り出した子どもたちに銃撃をくわえました。
同テレビ記者は、「多くの住民が米軍にたいし怒りを表明している。米軍は状況の説明も少年殺害への謝罪もなにもおこなっていない」と伝えました。
米軍は十八日夜には北中部ティクリートで、イラク武装勢力との戦闘のさい、救急車を銃撃し、乗員二人を負傷させています。