2003年8月31日(日)「しんぶん赤旗」
イラクからの報道によると、イスラム教シーア派の指導者ムハマド・バクル・ハキム師を含む百人以上の人々が殺害されたテロ事件から一夜明けた三十日、イラク全土で、同師らの死を悼むデモ行進が行われ、テロとともに米英の軍事占領を非難しました。
テロが発生した中部の都市ナジャフでは、二千人以上が現場のイマム・アリ廟(びょう)前に集結し、通りを埋め尽くしました。
集会では、ハキム師のおいの一人が演説し、「われわれは占領軍に対し、イラクはイラク国民のためにあり、彼らのためにあるのではないといってきた」と語り、米英軍の撤退を求めました。首都バグダッドでは二千人以上のシーア派教徒がハキム師を追悼してデモ行進。シーア派住民地区のサドルシティーでも大規模なデモがありました。
南部の都市バスラでは五千人以上が行進し、「ハキム師の死の責任は安全確保を怠ってきた米英軍にある」と口々に叫びました。