2003年9月4日(木)「しんぶん赤旗」
【カイロ2日小泉大介】欧州連合(EU)のソラナ共通外交・安全保障上級代表は二日、訪問先のシリアの首都ダマスカスで同国のアサド大統領、シャラ外相と会談し、混迷を深めるイラク問題などで意見交換しました。
会談後に記者会見したソラナ上級代表とシャラ外相はそれぞれ、イラク復興で国連が役割を拡大することが重要だと強調しました。
ソラナ上級代表は会見で「国連がより重要な役割を発揮すべきだと考える」とのべ、イラクの復興と安定に多数の国が関与できるようにするための新たな国連決議の必要性についてふれました。シャラ外相は「国連が中心的役割を発揮すべきであり、われわれはそれが数日から数週間のうちに実現されることを望む」とのべました。
シャラ外相はイラク国民との協力関係を強める決意を表明する一方、イラク統治評議会が一日に発表した新閣僚・政府について、イラク国民を正式に代表するものとは承認しない立場を明らかにしました。