2003年9月7日(日)「しんぶん赤旗」
【ワシントン5日遠藤誠二】五日付のワシントン・ポスト紙は、ジニ元米中央軍司令官がブッシュ政権のイラク占領政策を「ばかげている」と痛烈に批判したことを報じました。
ジニ元司令官は四日、国防総省のあるワシントン郊外アーリントンで開かれた海兵隊や海軍関係者らによる会合に出席。米政権によるイラク復興計画は、首尾一貫した戦略、思慮深い計画、十分な財源がないままにおこなわれていると主張。同司令官はまた、自身が経験したベトナム戦争を例に出し、「ベトナムの戦場でうそやくだらない話を聞かされ、犠牲を払った」「また(このようなことが)起きているというのか?」とのべ、ベトナムの二の舞いになる可能性があることも指摘しました。
さらに、「なぜ国防総省にイラク復興を任せたのか?」、それは「ばかげている」と語り、米軍主導の占領政策は意味がないとの考えを表明。ブッシュ大統領は、国連決議を模索することをしくじり、「今になってかしこまってやっている」と非難しました。