日本共産党

2003年9月21日(日)「しんぶん赤旗」

暮らし 平和 憲法

破壊の路線を継続

自民総裁選 小泉氏を再選

21世紀のビジョン示せず


 自民党は二十日午後、党本部で総裁選の国会議員の投開票と党員投票の開票を行い、小泉純一郎首相(総裁)が、国会議員票、党員票のいずれも過半数を超え、三百九十九票を獲得。亀井静香前政調会長、藤井孝男元運輸相、高村正彦元外相の三候補を大差で破り、再選されました。


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再選された小泉首相

 小泉首相は同日夕、記者会見を行い、「今まで進めてきた構造改革路線を着実に進めたい」と述べ、不良債権処理、国民負担増を中心とした「改革」路線の継続を表明。総裁選のなかで他候補から景気対策に重点を置くべきだと異論が出たことについては、「金融・財政・規制・歳出の四分野の改革を進めることが景気対策につながる」と述べ、国民の不安を増大させてきた破たん済みの路線に固執する姿勢を示しました。

 総裁選のなかで焦点となった消費税増税や憲法改悪問題をはじめ、外交や安全保障については一言もふれませんでした。

 首相は、衆院の解散・総選挙について「そろそろ解散・総選挙があってもおかしくない」と指摘。十月十四日告示の衆院補選の日程にふれ、「臨時国会が開かれ、野党の出方を見守りながら判断したい」と、十月にも解散に打って出る考えを強く示唆しました。

 党三役人事は二十一日、内閣改造を二十二日に行う意向を表明。「派閥領袖からの推薦は受けない」といいながらも、「党内のバランスを考えながら挙党態勢をつくるのも大事だ」と述べ、派閥間のバランスを配慮する姿勢を示しました。


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