2003年9月22日(月)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の市田忠義書記局長は二十一日、テレビ朝日系「サンデープロジェクト」に野党各党の幹事長とともに出演し、自民党総裁選で小泉純一郎氏が再選されたことについての見解をのべました。
市田氏は、「自民党を壊すといってきた二年半を振り返ると、実際に壊されたのは国民のくらしや平和、憲法だった。世論調査で67%が感じている生活不安への答えがまったくない」と指摘。日米安保に賛成する人からもひどすぎるといわれるような対米従属ぶりと、歴代内閣で初めて期限を切って改憲を指示した姿勢を批判しました。
また、内閣支持率についても「支持の中身を見ると、ほかに変わる人がいないという理由で、小泉首相支持の人でも六割が景気対策を求め、イラク戦争に反対している。“自民党を壊す”期待が裏切られつつあり、今度の総選挙で自民党政治の転換を国民に広く訴えていく」と強調。「いま国民は自民党の政治を変えてほしいと願っており、政権の担い手を変えるだけでなく、政治の中身そのものを変えることが必要だ」とのべました。
予想される解散・総選挙に向け、民主党の岡田克也幹事長が十八日に発表したマニフェスト(政権公約)を説明したのに対し、市田氏は「憲法についての部分が入っていない。改悪に反対の立場か、また消費税増税についてどう考えるか」と質問しました。
岡田氏は消費税についてのべず、「憲法は『論憲』で大いに議論していく」と表明。市田氏は「九条を守るとはいえないのですか」と尋ね、司会の田原総一朗氏も「十月五日(の合併大会)には『論憲』では済まない」とのべました。岡田氏は「(九条を変えないとは)言わない。議論をする」と答えました。