2003年9月23日(火)「しんぶん赤旗」
【カイロ２２日小泉大介】イラクの首都バグダッドの国連現地本部近くで二十二日朝、車が爆発し、十数人が死傷しました。イラク駐留米軍報道官は、爆発は車を使用した自爆テロと発表しました。同本部では八月十九日にトラックを使った大規模な自爆テロが発生し、デメロ国連事務総長特別代表をはじめ二十人以上の死者を出したばかりです。
現地からの報道によると、爆発は、本部に隣接する駐車場の検問所で発生しました。本部敷地に侵入しようとした車がイラク人警官による検問をうけている最中に爆発し炎上、車に乗っていた男と警官一人が死亡、警官ら十人以上が負傷し、付近の車数台が大破しました。イラク警察とともに警備にあたっていた米兵に被害はありませんでした。
イラクでは二十日に統治評議会メンバーのアキラ・ハシミ氏が自宅前で銃撃され重傷を負ったほか、米軍への襲撃も多発し、この十日間だけで米兵十人が死亡するなど、治安情勢は悪化の一途をたどっています。
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