2003年9月24日(水)「しんぶん赤旗」
憲法会議は二十三日、東京都内で拡大常任幹事会を開き、小泉首相が自民党の改憲案作成を指示するなど憲法改悪の危険が強まった新しい状況のもとで、「憲法改悪反対、九条を守れ」の国民的運動を急速に巻き起こす方針を確認しました。
報告に立った川村俊夫事務局長は、この憲法の明文改憲の動きについて、「新ガイドライン(日米防衛協力のための指針)の作成以来、周辺事態法、海外派兵法など時限立法で対処してきたが、もはや自衛隊の海外での行動を憲法解釈で乗り切るのは限界にきているからだ」とのべ、これが米国の世界戦略の必要からすすめられているものだと強調しました。
「地殻変動を起こす改悪反対の草の根運動を」と憲法会議の活動を日常的に強めること、そして国民的共同の努力を呼びかけました。
当面、憲法改悪反対、九条守れの世論と運動を盛り上げるため、改悪反対署名、メールを活用した一声運動、ポスター、ビラ、憲法会議の組織強化などを具体化していくことになりました。
討論では、「意見広告やメールなどすべて活用する」(全司法)、「九条を守る運動は大きな支持を得られる。いろいろな運動の柱に据える」(福島)、「改悪反対の一点で本腰を入れる」(全港建)、「総選挙に向けて『憲法を世界の宝として守る政治か、戦争への道に進む政治か、どちらが大事?』と問いかけていこう」など決意が相次ぎました。
最後に「憲法改悪の動きに断固として反対の声をあげましょう」とのアピールを採択しました。