2003年9月26日(金)「しんぶん赤旗」
【ニューヨーク24日遠藤誠二】国連総会出席のためニューヨークを訪れているパキスタンのムシャラフ大統領は二十四日、国連本部内で記者会見を開き、米国から要求されているイラクへの部隊派遣について「国内は完全に反対している」と述べ、パキスタン部隊を派遣しない考えを明らかにしました。
同日、ブッシュ米大統領と会談したムシャラフ大統領は「この事項をめぐり、国内の状況は派兵に完全に反対している」と発言。米国の求めに応じてイラクに部隊をすぐに派遣することはないとの姿勢を示しました。
同大統領は一方で、イスラム諸国による派遣部隊の創設を提唱。「イラク国民が、イスラム部隊がいいのかパキスタン部隊を望むのか知りたい」と表明。派兵する場合でも「イラク国民を保護するための部隊、占領軍でないパキスタン部隊を送りたい」と述べました。