2003年9月27日(土)「しんぶん赤旗」
【ニューヨーク25日遠藤誠二】ニューヨークで開かれている国連総会一般討論三日目の二十五日、ロシアのプーチン大統領が演説し、イラク復興には「国連の直接的な参加」が必要だとして、国連主導による復興事業を進める必要性を説きました。
プーチン大統領は「イラク復興では国連の直接的な参加のみが、国民が彼らの将来を独立して決定する機会を得ることができる」「経済と行政分野における民生移管についても、国連による効果的で積極的な援助があってこそ、国際社会においてイラクが真に新しく価値ある国となることができる」と発言、米英軍による占領でなく、国連主体によるイラク国民への権限移譲を主張しました。
インドのバジパイ首相は、「イラクの政治、経済での復興では国連が欠くことのできない役割を演じることになることは明らか」と主張しました。
イラクの復興をめぐり、ロシアは、米国の新決議案に対抗して、米英軍の占領について期限を設けるなどの修正案を提示したとされます。インドは、米国の求めるイラクへの軍隊派遣を拒否しています。