2003年9月28日(日)「しんぶん赤旗」
米英軍のイラク占領反対、撤退を求める集会、デモが二十七日、東京、ソウルや英仏独、ギリシャ、スペインなど欧州諸国の各都市で行われました。パリでは約一万人が行進しました。反戦行動は引き続いて米州大陸でも行われることになっています。
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【ロンドン27日西尾正哉】「ノーモア戦争!ノーモアうそ」をスローガンに掲げた集会・デモが二十七日、ロンドン中心部で開かれ、主催者発表で五―十万人が参加しました。英全土から集まった人たちは「イラク占領をすぐにやめよ」「イラク人の手に統治を返せ」と訴えました。
澄んだ秋空の下、集合地点のハイドパークには、「ブレアはウソつき」などと書かれたプラカードをもった人々が朝早くから集結。参加者には子ども連れの家族や若者が目立ちました。
マンチェスター近郊から娘と一緒に参加したジェニー・ティムソンさん(51)=高校教師=は「英米が占領を続ける限りイラクには平和は訪れない。引き揚げるべきだ」と強調しました。
パレスチナの旗をもったロンドン在住のザッバ・アハメッドさんは、「米国は世界を支配しようとしている。イラクだけでなく中東からも出て行くべきだ」と指摘。さらに「日本は米国に追随すべきでない。日本が必要でなくなったら米国は日本を見捨てる。日本は平和的な貢献をすべきだ」と強調しました。