2003年9月28日(日)「しんぶん赤旗」
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「自衛隊のイラク派兵反対」「憲法九条を守ろう」と二十七日、東京・有楽町で宣伝・署名行動が繰り広げられました。「ノーモア戦争、ノーモアうそ」をスローガンにした「世界共同平和行動デー」に呼応したもの。この日、世界で計画されたイラク占領に反対する集会やデモは四十カ国に及びます。
有楽町の繁華街には、宣伝を呼びかけた「有事法制は許さない!運動推進連絡センター」と安保破棄中央実行委員会、同東京実行委員会から二十四団体・四十五人が参加しました。
「買い物の帰りなんです」という若い女性グループの一人、東京・足立区の中本和枝さん(26)=会社員=は、ビラを手に署名。「自衛隊を送ることは戦争に参加することです。人を殺すってことですよね。反対です」
東京・国分寺市の画家、中司甲子郎さん(55)は「イラク派兵は絶対反対です」と米国の身勝手さに憤慨。「日本人は先の戦争でこりているはずなのにアメリカいいなりだ。いつまでも自民党が政治を握っているからです」と語りました。
宣伝カーから日本平和委員会、全労連、新日本婦人の会、日本宗教者平和協議会などの代表が、「イラク支援は薬や食料など人道支援でこそ」「日本が信頼されるのは憲法九条があるから。憲法を守ろう」と次々に訴えました。
自衛隊のイラク派兵が今年中にも強行されようとするなか、二十七日午後、東京・港区芝公園で「ワールドピースナウ9・27」の集会とピースパレードが行われました。
集会には約二千人が参加。さまざまな立場から、自衛隊のイラク派兵に反対しました。JVC(日本国際ボランティアセンター)の熊岡路矢さんは、現在も死傷者が多数出ているイラクの現地からの報告をしました。
アメリカから参加した「声をあげる軍人家族の会」のスティーブン・クレグホーンさんは「日本の自衛隊を派兵することは、イラクの国民を助けることではなく、アメリカが帝国を築くことを助けることです」とアピール。在日韓国・朝鮮人の青年でつくるKEY(在日コリアン青年連合)のキム・ファデさんは、拉致問題にふれながら「一日も早く、日本との良い関係をもちたい」と話しました。
集会後、参加者はピースパレードを行い、道行く人々に自衛隊のイラク派兵反対を訴えました。