2003年9月29日(月)「しんぶん赤旗」
【カイロ28日小泉大介】サウジアラビアのハレド副国防相は、同国のオカズ紙二十七日付で、国連安保理が新決議を採択し、多国籍軍を編成した場合でも、イラクにサウジ軍の派兵はおこなわない考えを、表明しました。
イラク派兵の有無を問われた同副国防相は「職業軍人として、また(湾岸諸国の)合同軍を率いる専門家としていえるのは、イラクへ軍を派兵することはいずれの国の利益になるものではなく、サウジが軍を送る考えはないということだ」とのべました。
汎アラブ紙アルハヤト二十七日付のインタビューでアラブ連盟のムーサ事務局長は「アラブ諸国はイラク占領軍を守るため軍を派兵することを拒否しつづけている」「アラブが今後、派兵するとは考えない」と述べ、派兵があるとすれば、主権をもったイラク政府の要請があった場合だとの立場を表明しました。