日本共産党

2003年10月1日(水)「しんぶん赤旗」

イラク戦争擁護やめよ

衆院委で赤嶺議員 対米追随外交を批判


 「いまだにイラク戦争を正しいという国は、世界でもごくわずかだ」−。日本共産党の赤嶺政賢議員は三十日の衆院テロ・イラク特別委員会で、米国の先制攻撃戦略への批判が高まっているなか、イラク戦争を擁護しつづける日本政府の対米追随外交を厳しく批判しました。

 赤嶺氏は、アナン事務総長が国連総会で「国家には先制的に武力を行使する権利と義務がある」との論理は、「過去五十八年間、世界の平和と安定が依拠してきた原則に対する根本的な挑戦である」と演説したことについて、「イラク戦争を繰り返す、との立場からの発言だ」と指摘し、政府の認識を問いました。

 川口順子外相は演説について、「アナン氏個人の関心事」と開き直り、「イラクでは国連憲章に則った正当な武力行使が行われた」との見解を繰り返しました。

 赤嶺氏は「あなたのような外相がいるから、アナン氏の問題提起が出たのだ」とのべ、国際社会の圧倒的多数や米英の国内世論の多くもイラク戦争が誤りであり、国連憲章に違反しているとの認識だと指摘。

 小泉首相が所信表明で「日米同盟と国際協調が、日本外交の基本」とのべたが、「国際社会から孤立して、結局残るのは日米同盟だけだ」と批判し、米国いいなりのイラクへの自衛隊派兵とテロ特措法延長に強く反対しました。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp