2003年10月2日(木)「しんぶん赤旗」
【ワシントン30日遠藤誠二】アーミテージ米国務副長官は三十日、下院歳出委員会の公聴会で証言し、十月下旬にスペイン・マドリードで開かれる予定のイラク復興支援国会合で、日本が「気前よく」資金拠出に応じてくれるとの見通しを示しました。
議員の質問に答えてアーミテージ副長官は、「ラムズフェルド国防長官らがもっと資金を獲得するため(各国に)働きかけている」と発言。「われわれは日本と集中的に取り組んできた。彼らは気前のいい約束をすると思う」と述べ、資金拠出を確約している国名として日本だけを挙げました。
ブッシュ米政権は、ニューヨークで開会中の国連総会などで、資金や部隊派遣などイラク復興への協力を各国に要請していますが、欧州各国は資金拠出に消極的です。
福田康夫官房長官は一日午前の記者会見で、世界銀行などがイラク復興に四年間で約五百五十億ドルが必要との試算をまとめたことを踏まえた日本の負担について「マドリードの(復興支援国)会議は成功させなければならない。そういう数字に各国が納得して、負担してくれることが大事だ。会議に向けてこれから努力すべきだ」と述べ、日本としても応分の負担に応じる考えを強調しました。