日本共産党

2003年10月3日(金)「しんぶん赤旗」

イラク 戦闘が激化

米軍、戦闘機や武装ヘリ出動


 【カイロ2日小泉大介】ブッシュ米政権がイラク戦争・占領失敗のツケまわしのため各国に派兵を求めるなか、イラク現地は、米占領軍と反米武装勢力との間で長時間の戦闘が行われるなど、戦場同様の様相を示しつつあります。


米兵死者200人に 「終結」宣言後

 九月二十九日、首都バグダッド西方約五十キロのカルディヤ付近で米軍車両への攻撃が発生し、米兵四人が死傷。その後も銃撃やロケット弾による攻撃が続きました。米軍は、百五十人の部隊を動員、数十の戦車や軍車両を集結させ、空からは武装ヘリと戦闘機で応戦し、戦闘は八時間に及びました。米軍は民家を手当たり次第に攻撃し、イラク人数人を死亡させ、十四人を拘束しました。

 長時間の戦闘は、同じカルディヤで十八日にも発生、米兵四人が死傷しています。

 また一日、北中部ティクリットの米軍基地入り口付近で爆弾が爆発、女性米兵一人が死亡し三人が負傷。バグダッドでも巡回中の米兵一人が死亡、一人が負傷しました。

 二日には、バグダッド北方のサマラで、米軍車列が攻撃され、陸軍第四歩兵師団の米兵一人が死亡、さらにバグダッド、ティクリットでも米兵が死傷しました。

 ブッシュ米大統領が五月一日に戦闘終結宣言を行って以来、米兵の死者は二日現在で二百人、うち、攻撃や戦闘による死者は八十四人、負傷者は七百人を超えています。

 バグダッドとモスルでは一日、職を求める市民数百人が職安前でデモを行い、投石や車両への焼き打ちに発展しました。イラクでの失業率は、60%に上るとされます。


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