2003年10月11日(土)「しんぶん赤旗」
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衆院解散にあたって、日本共産党国会議員団の決起集会が十日、開かれました。あいさつで志位委員長は、「こんどの総選挙は、二十一世紀の進路が問われる選挙。日本の情勢は、日本共産党が前進・躍進することを痛切に求めている」と強調。財界主役から国民の暮らし主役への経済政策の転換、アメリカいいなりから独立・平和日本への外交政策の転換という自民党政治の大もとを変える日本共産党の改革を実行することこそ、いまの事態を前向きに打開する唯一の道があるとよびかけました。
そして、財界と自民党が一体でやろうとしている消費税増税、憲法改悪の悪政の“地ならし”に「堂々と両手を広げて立ちはだかり、しっかりとした立場をもっているのは日本共産党だけだ」と強調。「この歴史的たたかいで勝利をつかみとることは、歴史にたいする責任であり、国民にたいする責任だ」として総力あげての奮闘をよびかけました。
不破議長は、「二十一世紀的な視野を持った変革の党としてたたかいぬこう」と訴え、選挙戦の眼目について、(1)日本の政治を大もとから変える日本改革の提案が、他の諸党の「改革」とどこが違うか、日本共産党ならではの特徴を大いに押し出してたたかうこと(2)悪政に正面から立ち向かい、これを打ち破る決意と自覚をもった野党らしい野党こそ国民が求め、いまの国政が求めている政党であること─の二つを強調。
「政権入りに気をとられ、野党の立場を忘れ、悪政に近づき、いわば財界勢力やアメリカからも“政権担当能力”を認められようとするような政党では、国民の利益は守れない」とのべ、悪政とたたかいぬく政党こそが自民党政治に代わる新しい政治をおこす力を発展させ、新しい政権を準備する道をすすむことができると力説しました。
今期限りで国会を勇退する不破議長はあいさつのなかで、国会活動三十四年は記録だが、「記録は突破されるためにある」とユーモアたっぷりにのべ、「持ち場は変わるが、同じ立場、同じ目標で今後もみなさんと腕をくんでたたかいぬきたい」と決意を表明しました。決起集会に先立つ議員団会議では、今期限りで勇退する大幡基夫、小沢和秋、藤木洋子、松本善明、矢島恒夫の各衆院議員があいさつし、総選挙必勝の決意をこもごも語りました。(不破議長あいさつと勇退議員あいさつは続報します)