日本共産党

2003年10月12日(日)「しんぶん赤旗」

イラク占領軍は撤退を

OIC高級事務レベル会議始まる

事務局長が表明


 【プトラジャヤ(マレーシア)11日岡崎衆史】イスラム諸国会議機構(OIC=五十六カ国と一機構で構成)の高級事務レベル会議が十一日、二日間の日程で、クアラルンプール近郊のプトラジャヤで始まりました。開会式典であいさつした、OICのベルケジズ事務局長は、米国などによるイラク占領を批判し、占領軍の撤退と国連による暫定統治を「明白かつ短期の予定表に従って」行うよう求めました。

 ベルケジズ事務局長は、過去三年間はイスラム諸国にとって困難な時期だったと指摘。その理由として、イスラエル・パレスチナ紛争の激化、米国での同時多発テロの発生とともに、「イラクの占領」「アフガニスタンへの侵略」を挙げ、両国を軍事攻撃した米国などを暗に批判しました。

 同事務局長は、特にイラク問題について、長年戦争や制裁で苦しんだイラク国民が、現在は、国家が破滅し、主権を奪われていると述べ、イラク復興のため、明白かつ短期の予定表に従って、「外国軍の退去」と主権回復まで「国連による統治」を進めることが必要との認識を示しました。

 ベルケジズ事務局長はさらに、重視するテーマとして、中東紛争、テロ、グローバル化とともに、文明間の対話を挙げました。

 OICは、事務レベル会議に続き、十三日から閣僚会議、十六日から首脳会議を開き、十七日に閉幕します。今回の会議には、日本共産党の緒方靖夫国際局長・参院議員が公式のゲストとして招待されています。


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