2003年10月15日(水)「しんぶん赤旗」
【プトラジャヤ(マレーシア)14日岡崎衆史】十三日から当地で行われていたイスラム諸国会議機構(OIC=五十六カ国と一機構で構成)閣僚会議は十四日、加盟国間の協力関係の強化などで合意し、閉幕しました。議長国マレーシアのサイドハミド外相は、閉幕後の記者会見で、イラク復興について国連が中心的な役割を果たすよう求めました。
同外相は、イラク問題についてのOIC加盟国の立場について、民主的に選出された政府のできるだけ早い樹立、イラク復興で国連が中心的な役割を果たすことなどを求めていると説明。「われわれは、国連によって合法性が付与されている場合にのみ、関与できる」と述べ、米英軍などによる占領体制下で、加盟国がイラクに派兵することに改めて反対しました。
会議では、イスラエルによるアラファト・パレスチナ自治政府議長追放方針や、同国によるシリア空爆に批判が噴出。首脳会議では、この問題でイスラエル非難決議を採択する予定です。
OICは、閣僚会議に続き、十六日から二日間の日程で首脳会議を開きます。
会議には公式ゲストとして日本共産党の緒方靖夫国際局長・参院議員のほか、神田米造国際局次長が参加しています。