日本共産党

2003年10月21日(火)「しんぶん赤旗」

骨髄バンク

支援給付再開したい

基金積み増し呼びかけ


 骨髄バンクの普及啓発や、白血病の患者への支援活動をおこなってきた全国骨髄バンク推進連絡協議会(東京・新宿区、品川保弘理事長)は二十日、患者の生活支援に使われてきた「佐藤きち子患者支援基金」の給付を再開するため、同基金の積み増しへの協力を呼びかけました。

 同基金は、公的な生活費を手当する支援制度がないために、故佐藤きち子さんの寄付を契機に一九九五年に設立されました。骨髄ドナー登録者はこれまでに十七万人を超え、非血縁者間の移植も約五千件にのぼっています。同基金は、ことし一月まで八十件以上、約二千八百万円が支給されてきました。

 同協議会によると、基金の積み増しが追いつかず、一月から「給付停止」になっていました。治療費には健康保険が適用されるものの、長い闘病生活では多額な出費がかかるため、闘病費用が過重な負担となって移植をちゅうちょする患者もでているといいます。

 同協議会は、一日も早い給付再開のため、広く国民に基金の積み増しへの寄付を募り、同基金の活用を骨髄移植を待っている患者に呼びかけていくことにしています。


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