2003年10月23日(木)「しんぶん赤旗」
「ぶっちゃけた話、手法こそ違え、新民主党の本質は自民党とそう変わらない。防衛力の整備をうたい、『創憲』という名の改憲も明示している」
こんな民主党批判をかかげたのは、社民党機関紙「社会新報」十五日付です。社民党は、選挙公約で「平和憲法」の理念を世界に広げると訴え、憲法問題を総選挙の「最大の争点」(党声明)としています。民主党が「政権公約」に「創憲」をかかげたことも、「(自民、民主)両党は根っこを同じくする保守勢力ではないか」(同前)とバッサリ。土井たか子党首も、「民主党は『論憲から創憲へ』で真意がよくわからない。国民には、どちらが政権をとっても憲法を変えられるかもしれないという不安がある」(「朝日」二十一日付)とのべています。
ただ、社民党は、民主党と選挙協力を行い、公認候補十三人が民主党から推薦をもらっています。その中には土井たか子党首の名前もあります。「護憲」をかかげながら、新しい憲法をつくるという「創憲」の民主党と選挙協力−−有権者の目にはどう映るでしょうか。(小)