2003年10月24日(金)「しんぶん赤旗」
【ワシントン22日遠藤誠二】絶えない米兵犠牲者、国民にのしかかる莫大(ばくだい)な戦費、戦争遂行の理由だった大量破壊兵器の未発見。米国では、ブッシュ政権のイラク占領政策に反対する声が急速に広がっており、二十四、二十五日の両日、ワシントンやサンフランシスコで大規模な反戦集会が取り組まれます。
「兵士を今すぐ故郷に帰せ」の統一スローガンのもと二十五日には、ワシントン記念塔前で、全米各地からの市民による大集会とデモが予定され、ベトナム戦争時に反戦運動の拠点となったサンフランシスコでも集会が開かれます。
主催団体は「国際ANSWER」(戦争阻止と人種差別停止を今こそ)と「平和と正義のための連合」(UFPJ)。
両組織は、集会に向けた共同声明で「一九六〇年代から七〇年代にかけて反戦運動がベトナム戦争を終わらせた決定的な要因の一つだった」とし「今回のデモは、戦争犯罪と占領への厳しい拒絶となり、反戦運動はブッシュ政権に対抗する大きな政治勢力になるだろう」と述べています。
また二十四日夜には、ワシントンのベトナム戦争戦没者慰霊碑の前で、米兵家族の会や退役米兵らが、イラク派遣兵士の帰還、占領の終結を願い集会を開きます。