2003年10月28日(火)「しんぶん赤旗」
【カイロ27日小泉大介】イラクの首都バグダッドで二十七日午前、連続して五件の爆発が発生し、イラク人警察官ら少なくとも三十五人が死亡し、二百三十人の負傷者がでています。
五件のうち二件は自爆攻撃で、最初の爆発は、赤十字国際委員会(ICRC)があるビルに近づいた救急車がバリケードにつっこみ自爆したもの。これにより少なくとも十人が死亡。事務所の建物は前面の壁が破壊され窓ガラスが吹き飛びました。
次いで同市内の警察署四カ所でも車が爆発し、二十三人が死亡しました。イスラム教で神聖な月とされるラマダン(断食月)が始まったばかりの首都を恐怖と混乱に陥れています。
バグダッドでは前日の二十六日朝も、イラク訪問中のウルフォウィッツ米国防副長官が宿泊するラシド・ホテルにロケット砲弾が撃ちこまれ、米兵一人が死亡、十五人が負傷しました。
同日夜には米英占領当局の拠点敷地内でも爆発が数回発生。さらにバグダッド市内をパトロールしていた米兵部隊が攻撃をうけ、米兵三人が死亡、四人が負傷するなど、占領軍にたいする攻撃が激化しています。