日本共産党

2003年10月28日(火)「しんぶん赤旗」

選ぶ 変える

介護保険料が2倍近く

市役所に電話殺到

年金天引き分 10月から大幅アップ


 年金から天引きされる六十五歳以上の介護保険料が、十月から大幅に値上げされました。「一日で約百五十件の苦情や問い合わせが相次いだ」(大分市)など、各地でお年寄りの怒りが噴出。日本共産党への支持を訴える対話でも、怒りの声が上がっています。

各地で怒りの声

 六十五歳以上の介護保険料は、今年度から全国の約八割の自治体で値上げ。全国平均(基準額)で13・1%増です。

 値上げは四月からですが、一年の値上げ分が、十月、十二月、来年二月に支給される年金からまとめて天引きされます。

 今年度35・9%の値上げになった富山市。本人が住民税非課税(基準額)の人で、年金から天引きされる保険料は八月までは五千九百円(二カ月分)が、十月から一万四百円へ二倍近くにはね上がりました。一年間の値上げ分を三回で天引きするためです。

 市当局には年金支給日の十五日だけで四十三件の苦情や問い合わせがありました。

 日本共産党太田支部の反保ユウ子さん(55)は、市営住宅に住む六十代後半の女性に「介護保険料上がったでしょ」と水を向けました。女性はせきを切ったように「年金は月十万円なのに保険料が二倍近く上がって暮らせない。あまりにひどいと市に電話した」と対話になりました。

日本共産党はこう考えます

 日本共産党は今年二月の「緊急要求」で、現在介護給付費の25%の国の負担を、30%へ引き上げれば二千四百億円の財源が確保でき、保険料の値上げを中止することができると主張しています。 また「総選挙にのぞむ政策」では、社会保障を予算の主役に据える財政の改革を提案。だれもが安心して利用できる介護保険制度に改善するために、介護給付費への国庫負担を二分の一に引き上げると主張しています。


誰にも相談できずに困っていた…

横浜・磯子まつり会場前宣伝に

「今度は共産党」市民の声

 「十月から年金からの介護保険料天引きが増え、誰にも相談できずに困っていた」。総選挙公示前のラストサンデーとなった二十六日、家族づれやお年寄りでごったがえす横浜市の「磯子まつり」会場前。日本共産党の街頭宣伝にこんな市民の声が返ってきました。

 磯子区の大野千代子さん(73)は「年金額が二千円も減ったんです。国民健康保険料、介護保険料も高く月七万円で生活しているのに…。こんどの選挙では共産党に入れようってみんなで話していた」といいます。

 隣にいた武者ミエさん(69)も「うちも天引きされていた。来年も年金を引き下げられるというし、消費税も上げるという。こんなことやっていたら、これから子育てしている若い人たちだってたいへんだ。共産党にがんばってほしい」と語ります。

 元国鉄労働者という横浜市の男性(72)は、「介護保険料の引き上げで年金が今月五千円も減っていた。大体、政府は金がないといって年金を削っておきながら、米英がかってに始めたイラク戦争の戦費に五十億ドル(約五千五百億円)も米国のいいなりで支援するという。でたらめだ」と怒ります。

 「年金はそんなに多くないのに、なぜ減らされるのか。だれにいっていいのかわからず、相談もできない。今度の総選挙で(政治が)かわるものなら、共産党でもいいかと思う」と話す七十代の女性や「消費税っていうくだらない税金を引き上げるというなら(反対している)共産党にこんどは一票いれてやる」という男性(70)もいました。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp