2003年11月1日(土)「しんぶん赤旗」
世界各地で人道支援活動に取り組むNGO(非政府組織)、「ジャパン・プラットフォーム」の新代表(評議会議長)に一日に就任する大西健丞氏は三十一日、都内で記者会見し、イラクへの自衛隊派遣について、復興では「人道援助の分野では軍隊組織よりNGOの方が費用対効果は数十倍も高い」と語りました。
大西氏は「イラクの人道援助は自衛隊を出さないと援助できないという議論があるが、NGOはすでに三十以上のプロジェクトを終了していることを強調したい」と述べました。
また軍隊の場合、食料をはじめ現地調達せず運び込む形になるため、そのための飛行機や特殊装置などが必要となり「簡潔性」に欠けると指摘、「(軍隊とNGOでは)同じことをやっても最大で百対一の差が出る」と強調しました。