2003年11月2日(日)「しんぶん赤旗」
【カイロ1日小泉大介】イラクでは赤十字国際委員会爆破テロ以降も米兵死者が相次ぐとともに、各地で米軍と市民や武装勢力との衝突が発生するなど混乱が激しくなっています。
北部のモスルでは十月三十一日に手りゅう弾攻撃で米兵三人が負傷したのに続き、一日には爆弾の爆発で米軍車両が破壊され、米兵二人が死亡しました。バグダッド郊外のカルディヤでも三十一日、米軍への爆弾攻撃で、パトロール中の米兵一人が死亡、四人が負傷しています。
首都バグダッド西部のアブグレイブでは三十一日、米軍が市場の露店を排除したことに住民が投石などで抗議、集団礼拝を終えた住民も加わりました。これにたいし米軍がヘリコプターも動員して数時間にわたり武力鎮圧し、イラク市民二人が死亡、少なくとも十七人が負傷しました。負傷者のうち三人は重体とされます。米軍側も兵士二人が負傷しました。
バグダッド西方のファルジャでは同日、市庁舎で爆発がおき、煙が上がるのが目撃されました。