2003年11月4日(火)「しんぶん赤旗」
日本共産党の志位和夫委員長は三日、選挙応援のために訪れた群馬県高崎市内で記者会見し、選挙後の政権の枠組みと選挙戦の現局面について、次のようにのべました。
一、選挙後の政権の枠組みについて、現時点でのわが党の立場を表明しておきたい。
わが党は、この選挙を契機に政界地図が変わったことを指摘してきたが、そのことは選挙戦の論戦をつうじていっそう明りょうとなった。
民主党は「政権公約」で、消費税増税、憲法改定、衆院比例定数削減などを公然と打ち出してきたが、これらの悪政を自民党と競い合う姿が、昨日の討論会など選挙戦の論戦をつうじて、いよいよはっきりしてきた。
したがって、いまの「政権公約」のもとでは、わが党が、政権問題で民主党を支持したり協力したりすることは、考えられない。
一、選挙戦の現局面は、どの比例ブロックでも大激戦、大接戦だが、わが党の訴えが届いたところでは、確実に変化がおきている。この訴えをどれだけ広げきれるか。時間とのたたかいだ。
自民党でも、民主党でも、財界の号令のもとにすすんでいる消費税大増税、憲法改悪などの悪政がすすむことには変わりがない。今回の選挙で共産党が伸びてこそ、自民党政治を根本から変える本当の改革への道を開き、消費税大増税、憲法改悪、国民不在の「二大政党制」をおしつける財界の野望をうちくだき、日本の希望ある未来を開くことができる。最後まで、もてるあらゆる力をふりしぼってがんばりぬき、勝利をめざしたい。