日本共産党

2003年11月6日(木)「しんぶん赤旗」

米軍のイラク長期駐留計画

「米史上、最大の誤り」

ラムズフェルド氏元側近が批判


 イラク全土で、米軍に対する攻撃が拡大する中、米共和党の有力議員ジム・リーチ下院議員(アイオワ州選出)は四日、ブッシュ政権が米軍のイラク長期駐留を計画しているとして、これを「米国史上で最も誤った思い込みの一つだ」と、強く批判しました。

 同議員は下院外交委員会の委員で、ラムズフェルド氏がニクソン政権下で大統領府経済機会局長を務めた際、側近として仕えました。米アイオワ州の地元記者との電話会見での発言をロイター電が伝えました。

 リーチ議員は、ブッシュ政権のイラク政策について、「現在の(米政権の)考えでは、六、七年、(イラクに)駐留することになる。自らを救済者だと信じ、多くの基地を保有し、中東での米軍駐留のとりでにしようと考えている」と指摘しました。

 同議員はさらに、「長く駐留すれば、多くの問題をイラク内で抱えることになるだろう。その結果、世界中で、潜在的には米国でも問題を抱えることになる」と懸念。イラク駐留の長期化は「米国の利益に対する世界中のテロと無政府状態の正当化に、米国自身が使われることになる」と批判しました。

 同議員は、とりわけ、イラクのバグダッド市内やその周辺に駐留する米軍について、「問題を解決するというよりは、より多くの問題をつくりだしている」とも指摘しました。


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