日本共産党

2003年11月8日(土)「しんぶん赤旗」

明るい日本の未来を願う思いは日本共産党へ

安保廃棄、基地のない沖縄をめざす唯一の党

あかみね候補を沖縄の代表として国会へ

沖縄で 不破議長訴え


 日本共産党の不破哲三議長は七日夕、沖縄県那覇市内であかみね政賢比例代表・沖縄一区候補の応援に立ち、「比例代表で通るだけでなく、一区で見事に勝利し、名実ともに沖縄の代表としてぜひとも国会に送っていただきたい」と力を込めて訴えました。あかみね候補を推薦している沖縄社会大衆党の島袋宗康委員長(参院議員)も激励にかけつけ、会場の市役所前は千六百人の聴衆が聞き入り、指笛や拍手でこたえました。

 「今度の選挙は、与党、野党という見分け方では通用しなくなった選挙。そのことを考え、どの政党・候補者を選ぶか決めていただきたい」と問いかけた不破議長は、日本の政治地図がガラリと変わり、野党は、政府・政権党の悪政に反対するものという“常識”が通用しなくなっていることを指摘しました。

 不破議長は、まず「もともと野党には、安保条約の問題で大きな違いがあった」とのべ、「三十数年前の祖国復帰闘争で沖縄県民が共通の旗印とした安保条約廃棄の立場をいまも堅持しているのは、日本共産党と沖縄社会大衆党だけ。沖縄から出ている九人の国会議員のうちでも、この立場に立っているのは、衆議院ではあかみねさん、参議院は島袋さんの二人だけ」と強調。

 あかみね候補が三年間に八十四回質問に立ち、沖縄の基地問題でも、その立場から政府を追いつめるかけがえのない役割をはたしてきたことを紹介。「“沖縄の心”を代表したあかみねさんだからこそ、アフガン、イラクの現地視察でも、占領下に苦しむアフガン、イラク国民の気持ちを理解して、アメリカ言いなりの日本政府の間違った立場を告発できたのだ」と力説。「“沖縄の心”を代表するあかみねさんを、沖縄の代表としてこの那覇から国会に送ってほしい」と力強く訴えました。

 不破議長は、つづいて、この選挙を転機とした政治地図の変化を解明。民主党が財界のあと押しをうけ、消費税増税、憲法改悪の問題で自民党と同じ立場にたっていること、そればかりか、社民党も民主党政権に入るために「護憲」の立場をすてたことを指摘、「九年前に村山委員長が安保反対の道をすてたのにつづいて、いま土井党首が護憲の旗をすてた。社民党の転落はとどまるところがない」とのべ、「国民の暮らしと憲法を守るすべての声を日本共産党へ」と訴え、大きな拍手に包まれました。

兵庫で 不破議長

 不破哲三議長は、最終盤、激戦をつづける近畿ブロックの応援に入り、七日は正午から、大阪に次ぐ有権者を擁する兵庫県の神戸市元町大丸前で、三千人の聴衆を前に、「どの政党を選ぶかで、二十一世紀の日本の未来がかかわる選挙。明るい日本を願う思いを日本共産党へ」と大きな支持を訴えました。

 不破議長は、「今度の選挙では、政党の関係がガラッと変わった。どの党に投票するか、もう決めている方も、考え中の方も、そのことをよく見て政党を選んでほしい」と切り出しました。財界の仲立ちで民主、自由が合併し、自民でも民主でも財界の思い通りの政治ができるよう「政権交代選挙」が演出され、社民党も、その民主党に合流しようとして、最大の公約にしていた「護憲」の旗をおろすにいたったこと、消費税増税反対はもちろん、憲法問題でも、憲法を守る旗を掲げているのは日本共産党だけになったことも指摘。

 「自民党、民主党への支持は消費税増税、憲法改悪賛成の支持になる。消費税増税反対、憲法守れの思いを託せるのは日本共産党以外にありません。日本共産党が前進すれば、二十一世紀に明るい日本をつくる足場を大きく築くことになる。暮らし、平和、民主主義、子どもの未来を願う気持ちをこめて比例代表では日本共産党へ」と力をこめて訴えました。

 不破議長とともに平松順子、吉井英勝の両比例候補が「世界に誇る平和憲法を守るためにこの選挙どうしても負けるわけにはいきません」と支援をよびかけました。

 神戸市中央区の法律事務所に勤務する大西直哉さん(23)は、「共産党の演説は初めて聞きました。よかった。消費税を増税して、法人税を下げろという財界の要求は、おかしい。共産党は、市民の味方だということがよく分かりました」と話しました。

長野、埼玉、千葉で 志位委員長

 日本共産党の志位和夫委員長は選挙戦最終盤の七日、衆院比例北陸信越ブロックの長野県、同北関東ブロックの埼玉県、同南関東ブロックの千葉県を相次いで訪れ、それぞれ街頭で「最後の最後まで、日本共産党へのご支持の輪を広げに広げぬいてください」と力強く訴えました。

 埼玉県では、川越市で五百人、朝霞市で五百人、所沢市で千人を前に、志位氏のほか塩川てつや、森原公敏両比例候補、矢島恒夫前衆院議員らが演説。志位氏は「中小企業の金融問題で全国を東奔西走し、政府に中小企業版の金融検査マニュアルを作らせるなど、政治を動かす多くの成果をあげてきたのが塩川さんです。本来政府がやるべき憲法九条を生かした平和の外交を、野党ながら展開してきた日本共産党、その先頭にたってきたのが森原さんです」と力をこめました。

 また憲法改悪の動きとイラクへの自衛隊派兵に関連し、「日本共産党は自衛隊を海外に派兵するあらゆる法律に、憲法をまもる立場から反対をつらぬいた党です」と強調。「民主党は有事法制に賛成し、“条件が整えばイラクに自衛隊を派遣する”と『マニフェスト』に書いています。自民党とともに憲法改定を公然と掲げる民主党に平和の願いは託せません」と訴えました。

 二歳の子どもを連れた所沢市の岩本愛さん(25)は「この子がおとなになったときに憲法九条が変わっていたなんてことがないよう共産党にがんばってほしい。私も友だちに話してみます」と話していました。

 千葉県柏市のJR柏駅前には千人がつめかけ、志位氏、浅野ふみ子比例候補の演説に耳を傾けました。志位氏は「『政権選択選挙』というが、肝心の消費税と憲法では、自民党と民主党は立場が同じ、『選択』しようがありません。財界ひもつきの『二大政党』などまっぴらごめんです。ほんとうに国民の立場にたった『野党らしい野党』、日本共産党を勝たせていただきたい」と呼びかけました。

 最前列で拍手を送っていた柏市の木本幸子さん(54)=病院勤務=は「医療はじめ社会保障の貧困を実感しているので、今回こそ共産党に伸びてほしい。残り二日間ですが、知り合いや友人にきょうの共産党の訴えを伝え、支持を広げていきたい」と話していました。

 長野市のJR長野駅前で志位氏は、千人を前に木島日出夫比例候補を応援しました。

大阪、京都で 市田書記局長

 日本共産党の市田忠義書記局長は七日、激戦の近畿ブロックに入り、大阪、京都の七カ所で「暮らしと憲法守れ、消費税大増税ごめんの願いは、党派を超えて日本共産党へ」と力を込め訴えました。

 大阪では、都島区の京橋駅前、中央区本町、堺市泉ケ丘で、小選挙区候補、比例候補とともに街頭に立ちました。

 市田書記局長は「選挙戦の争点ははっきりした」と消費税増税と憲法改悪・イラク派兵の問題をあげ、この二つの大問題で、民主党が自民党と同じ土俵に立った背景に、財界の狙いがあることを指摘。「財界が安心できる二大保守政党では、消費税増税・憲法改悪反対の国民の声が届かなくなる」とのべ、「企業献金も政党助成金とも無縁な清潔な党、戦前から反戦平和・主権在民貫く日本共産党の躍進でこそ、国民の立場に立った政治が実現できる」と強調。

 「選挙結果は世論調査でなく、国民の一票一票で決まる。残る期間の奮闘で情勢は動くし、動かそう。暮らしと平和を願う思いをこぞって日本共産党へ」と訴えました。

 泉ケ丘では山下よしき比例候補が「社会保障、雇用、暮らし、平和を守る願いをこぞって日本共産党へ。日本共産党を広げに広げてください」と心を込め呼びかけました。

 五歳の長女を連れて聞いていた川田美代子さん(34)は「戦争の問題に関心がある。アメリカのいうままイラクに派兵するのはおかしい。テレビや新聞は自民と民主の対決というが平和や暮らしのためにはどうしても共産党に頑張ってほしい」と話していました。

 市田書記局長は、大阪に先立ち、京都で、こくた恵二比例・京都一区候補とともに、車のデッキから身を乗り出し、訴えながら一区を縦断、四カ所で街頭演説しました。


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