2003年11月13日(木)「しんぶん赤旗」
アフガニスタンで医療活動やかんがい事業を行っている非政府組織(NGO)「ペシャワール会」(代表・中村哲医師)のスタッフらが、現地での用水路工事の作業中、米軍ヘリコプターから機銃掃射されていたことが十二日分かりました。けが人はありませんでした。同会は米軍への抗議を検討しているといいます。
同会によると、事件があったのはアフガニスタン東部のクナール州とナンガルハル州の州境にあるジャリババ。
今月二日の現地時間午前十時半ごろ、中村代表ら日本人三人と現地スタッフ百数十人が、かんがい用水路工事のためにダイナマイトを爆破する作業をしていたところ、米軍ヘリ五機が飛来。うち二機が低空飛行で作業現場に向かい、数分間機銃掃射をしてきたといいます。
中村代表ら全員が、掃射を受ける前にダイナマイトの爆破に備えて物陰に退避していました。