日本共産党

2003年11月14日(金)「しんぶん赤旗」

米最新鋭攻撃機を配備

爆音被害 米本土でも反対運動

厚木基地


写真

住宅街をかすめるようにして米海軍厚木基地に着陸する最新鋭戦闘攻撃機FA事持Fスーパーホーネット=13日午後4時30分ごろ、神奈川県綾瀬市

 米海軍横須賀基地(神奈川県)を母港とする空母キティホークの艦載機として、第一〇二攻撃戦闘中隊に所属する最新鋭の戦闘攻撃機FA18Fスーパーホーネット四機が十三日午後、厚木基地(同)に到着しました。最終的には十三機となり、十二月中旬までに全機が到着します。

 スーパーホーネットは、老朽化のため九月二十四日に厚木基地から撤収した第一五四戦闘中隊に所属していたF14Aトムキャットの後継機で、同基地にも配備されているFA18ホーネットの改良型です。記者会見したケリー第五空母群司令官は、スーパーホーネットの能力について、従来の機種に比べて行動範囲が拡大し、多数の兵器を搭載できることをあげ、「世界最良の戦闘機の配備は、日米同盟にとっても重要な意味を持つ」とのべました。

 また、同司令官は「二週間後からスーパーホーネットの訓練を開始し、段階的に訓練量を増やしていく」との方針を明らかにしました。同機はホーネットよりもエンジン出力が35%増強されており、米本土でも配備への反対運動が広がっています。厚木基地周辺の爆音被害がより拡大するおそれがあります。

 スーパーホーネットは来春にキティホークとともに作戦航海に参加する予定です。


地元で111デシベルのごう音

 米海軍のFA18Fスーパーホーネット(二人乗り)四機が十三日午後、米本土から米海軍厚木基地(神奈川県大和市、綾瀬市)に飛来しましたが、綾瀬市役所の発表によると、同日午後四時三十二分、滑走路から南約一・八キロの地点で午後四時三十二分、一一一デシベルを記録しました。

 防衛施設庁は現在、厚木基地周辺の騒音区域(コンター)を来年全面的に見直すために騒音度調査を進めています。


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