日本共産党

2003年11月17日(月)「しんぶん赤旗」

イラク北部

米軍ヘリ墜落17人死亡

2機衝突 ロケット弾攻撃


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 【カイロ16日小泉大介】イラクの首都バグダッドの米軍報道官は十五日、米陸軍一〇一空挺(くうてい)師団所属のヘリコプター「ブラックホーク」二機が十五日午後六時半ごろ、イラク北部モスル上空で衝突した後に墜落し、少なくとも兵士十七人が死亡し、五人が負傷、一人が行方不明になったと発表しました。米軍のイラク侵攻以降の一回の事件での米兵戦死者としては最大となりました。

 現地からの報道によれば、米軍将校は、二機が衝突する前に、地上から発射されたロケット弾が一方のヘリに命中したと述べました。また事件を目撃した地元民は、「一機は低空飛行し火を噴いていた。それが上昇し、上を飛んでいたもう一機に衝突した」と語りました。

 米軍は当時、武装勢力掃討作戦中でした。一機には作戦参加の即応部隊が乗り、他の一機は米兵の輸送にあたっていました。二機が墜落したのはモスル西部の住宅街で、一機は民家の屋根に墜落した模様です。

 イラクでは、二日にバグダッド西方のファルジャで、七日には北部ティクリットでそれぞれ米軍ヘリが地対空ミサイルやロケット弾による攻撃で撃墜されました。今回とあわせ、合計で三十八人の米兵が死亡しています。


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