2003年11月17日(月)「しんぶん赤旗」
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「2003年日本のうたごえ祭典inながの」は十六日、三日間の日程を終えました。最終日は「音楽会II〈平和のうたごえ〉」や「オリジナルコンサート」、合唱発表会「女性の部」などが開かれ約三千七百人が参加。音楽会では、歌劇「沖縄」が三十一年ぶりにオーケストラで演奏されるなど華やかな閉幕となりました。三日間で全国から約一万四千人が参加しました。
音楽祭IIでは、この日のために結成されたオーケストラも加わり、初出場の指揮者の工藤俊幸さんの指揮で日本国憲法の心をうたった交響曲「五月の歌」や、沖縄の土地返還闘争を描いた「沖縄」がコンサート形式で歌われました。
初めて日本のうたごえ祭典に参加した長野県の遠山茂治さん(75)は「障害者の人やナターシャさんなど弱い立場の人の歌が取り上げられていて感動した。労働者の歌もみんなよかった」とうれしそうに語っていました。
「オリジナルコンサート」では、この一年に作られたり発表されたりした創作曲が披露されました。イラク戦争反対の運動の中で広まった「Love and Peace」や、ミュージカル風に反戦を訴えたものなど、平和をテーマにした曲が目立ちました。リストラなど深刻なテーマをユーモラスに歌ったお父さんたちのコーラスなど、人々を励ます歌も多くありました。