2003年11月18日(火)「しんぶん赤旗」
【パリ16日浅田信幸】第二回欧州社会フォーラムを主催した団体や労組は十六日、「欧州人民へのアピール」を発表、米英軍によるイラク攻撃開始の一周年に当たる来年三月二十日を、「イラクからの占領軍撤退」を求める国際統一行動日とすることを明らかにしました。また欧州連合(EU)の“建国”記念日に当たる五月九日を「もう一つの欧州建設」のための行動日とすることも確認しました。
十五日パリのデモで閉幕した欧州社会フォーラムは何かを決定する場ではないため、フォーラム開催を呼びかけた団体、労組および参加を希望する組織の代表約三千人が十六日、今後の活動の方向を明らかにするためサンドニ市で「総会」を開き、決定したものです。
アピールは、三月二十日の国際行動について、イラク占領軍の撤退とともに、「イスラエルの占領地からの撤退」と「チェチェンからのロシア軍の撤退」も要求しています。
現在、政府間会議(IGC)で審議中のEU憲法草案については、「自由主義をEUの公式のドクトリンとし、“憲法化”するもの」と批判し、全体として拒否する姿勢を明らかにしました。