2003年11月20日(木)「しんぶん赤旗」
【ロンドン18日西尾正哉】米国のブッシュ大統領が四日間の英国公式訪問のためロンドン郊外の空港に到着した十八日夜(日本時間十九日未明)、一連の抗議行動を主催する平和団体「戦争ストップ連合」は、ロンドン市中心部の会場で最初の抗議集会を開きました。
集会は午後七時半から始まりましたが、勤め帰りの労働者や学生、数千人がつめかけ会場は三十分前には満杯になり、急きょ中庭を別会場にして同時並行で別の集会が持たれました。
満杯の参加者で熱気のこもった集会では、英核軍縮運動(CND)のケート・ハドソン議長、劇作家のハロルド・ピンター氏、反戦発言で労働党を除名されたジョージ・ギャロウェー下院議員、トニー・ベン前労働党議長、キャロライン・ルーカス欧州議会議員(緑の党)などが登壇。イラク戦争を強行したブッシュ大統領とブレア首相を糾弾し、イラクから米英軍を即時引き揚げるように求めました。
ベトナム帰還兵を描いた米映画「七月四日に生まれて」のモデルとなったロン・コビック氏も車いすで登壇しました。「国のために、自由のためにと思い海兵隊に志願した。当時は戦争の大義が真実だと疑わなかったが、それがウソだったと悟った。人々は変わりうる」と発言。「イラクはベトナムのような泥沼になっている。米兵を引き揚げるべきだ」と訴え、大きな拍手を浴びました。