2003年11月22日(土)「しんぶん赤旗」
|
安保破棄中央実行委員会が呼びかけた「イラク派兵反対宣伝週間」(二十一日─二十七日)初日の二十一日、同実行委員会の参加・協力団体は、各地で宣伝・署名行動を繰り広げました。
東京・新宿駅西口では同日、中央実行委員会と東京実行委員会が宣伝。二十団体から三十五人が参加し、のぼりをたて、ビラを配りながら、署名や派兵の賛否を問う「シール投票」を呼びかけました。若者、小さい子ども連れの母親らが次つぎに足を止めました。
昼休みの一時間ほどの行動でしたが、通行人と対話の輪ができ、八十人が署名。「シール投票」はとくに好評で、「戦争は反対。やはり平和が大事よね」などと話しながら百二十五人が「反対」にシールを張りました。「賛成」は十一人で、「どちらとも言えない」と賛否の境界線に張る人もいました。
鼻にピアスをした大学三年生の中川智美さん(20)は「人の命は同じ。戦争は人殺しです。自衛隊がそのためにイラクに行くのは反対です」と署名しました。
宣伝カーからは、全労連、日本平和委員会、全教、日本原水協、新日本婦人の会などの代表が訴えました。日本共産党の赤嶺政賢衆院議員もマイクを握りました。
全労連の西川征矢副議長は「派兵すれば、世界から寄せられている、憲法九条を持つ日本への信頼が粉々になる」と指摘し、派兵阻止と米国いいなりの根底にある日米安保条約の廃棄による真の友好関係を訴えました。
日本平和委員会の千坂純事務局長は、国連中心の復興の枠組みづくり、イラク国民の願いに沿った解決を強調しました。