2003年11月29日(土)「しんぶん赤旗」
自衛隊員の母親が二十八日、日本共産党本部に電話をかけてきて、以下のように話しました。
息子が自衛隊に勤めています。勤務地は沖縄です。
息子には赤ちゃんがいます。「本当はイラクに行きたくないけれど、そういうことは口には出せない」と私に本音を出してくれました。
私も昔、ある基地で働いていて、脱走兵が出たとき、その親しい友人が「あいつを見限った」と話していたのを聞きました。息子も同じで、自衛隊式の発想をします。いまさら転職すると仲間から軽べつされると思っています。公務員としての将来の生活保障も魅力だといいます。
しかし、私は毎晩眠れません。息子を戦争に出すために育てたのではありません。嫁の実家も「やっと娘も幸せをつかんだばかりなのに」といっています。イラク戦争には大義もありません。
毎晩眠れませんが、いま、この話を聞いていただいただけでも、気持ちが楽になりました。
イラク派兵をやめさせるにはどうしたらいいのでしょうか。デモや集会がイギリス程度になれば、私もそういう集会に参加したいと思っています。