日本共産党

2003年12月1日(月)「しんぶん赤旗」

“イラク即時撤退を”

スペインで高まる世論

兵士7人死亡 野党は政府を追及


 【パリ30日浅田信幸】スペイン軍情報部隊員がイラクで襲われ、七人が死亡した事件で、イラク派遣部隊の撤退を求める声が高まっています。世論の反対を押し切ってイラク戦争を支持したアスナール政権にとって、来年三月の総選挙を控え、今回の事件は大きな打撃です。

 スペイン政府報道官は二十九日夜、撤退の考えがないことを強調しましたが、野党の統一左翼はテロを非難したうえで「部隊の即時撤退」と「トリリョ国防相の辞任」を要求、「人道支援といって情報機関員を派遣していたのは理解できない」と批判しました。

 三十日付のスペイン各紙も「政府の説明と反省が必要」(ムンド紙)、「米国と英国なら、その政治的、経済的意図から兵士の犠牲は払うべき代償でありうるが、スペインはそれにあたらない」(パイス紙)と、アスナール政権のイラク政策を厳しく批判しました。

 またムンド紙のウェブサイトによる世論調査では、一万人余の回答者のうち68%が「撤退すべきだ」と答えました。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp