2003年12月2日(火)「しんぶん赤旗」
「自衛隊をイラクに派兵するな」――日本の外交官がイラク北部で殺害されたことを受け日本共産党や市民団体などは一日、各地で自衛隊のイラク派兵に反対する宣伝や緊急抗議行動などをおこないました。
イラクへの自衛隊派兵に反対する約二十の市民団体が一日、東京・永田町の国会周辺で緊急抗議行動をおこないました。約百二十人が首相官邸にむかって、「自衛隊をブッシュ再選の人身御供にするな」などのプラスターをかかげ、「自衛隊をイラクに派遣するな!」と唱和しました。
呼びかけたのは「平和をつくり出す宗教者ネット」「平和を実現するキリスト者ネット」「戦争反対・有事をつくるな市民緊急行動」ら。
市民団体の代表らが「むざむざと死なせたことが無念。この責任は大義のないイラク戦争をはじめたアメリカと、米軍を支援する小泉首相にある」「亡くなられた方や、残された家族のことを思うと言葉もない。自衛隊を派兵しようとしている政府にほんとうに怒りを覚える」などと、派遣反対の思いを訴えました。
日本共産党の高橋千鶴子衆院議員があいさつし、「悲しみと怒りを覚える。自衛隊の派遣に反対という国民の声を大きくし、派遣をやめさせよう」と激励しました。