2003年12月3日(水)「しんぶん赤旗」
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日本共産党は二日、東京・JR新宿駅前で、イラクへの自衛隊派兵に反対する緊急の国会議員街頭演説・署名活動をおこないました。
紙智子参院議員は、外交官殺害について、「痛ましいとり返しのつかない事態となりました。米英への反発がますます強まる中、軍事占領を終わらせイラクの主権を回復し国連の枠組みでの復興支援をすすめることが必要です」と訴えました。
小泉親司参院議員は、「今イラク全土が戦闘状態であることは世界の常識。小泉内閣は“非戦闘地域”なるものをでっち上げ自衛隊派兵を強行する構え。憲法破りの自衛隊派兵やめよの声を広く国民の間であげよう」と呼びかけました。
派兵反対の署名をした市川市の小鷹利之さん(40)は「軍事以外の分野でも貢献はいくらでもできるはず」とのべ、新宿区の多賀秀行さん(22)は「米英軍への攻撃の根本にあるのは軍事占領の継続だ。それに追随するかたちで自衛隊を出すのはおかしい」と語りました。
日本共産党京都府委員会と各地区委員会は二日、府内百三十カ所で、自衛隊のイラク派兵反対の宣伝を行いました。
府委員会と中京地区委員会は二日朝、京都市・四条大宮で、西山とき子、井上哲士両参院議員を先頭に、イラク派兵反対の署名を訴えました。西山議員は八幡市、京田辺市でも訴えました。
「二人の死を悼んで黒い服を着てきました」と切り出した西山議員は、自衛隊派兵に固執する小泉首相や川口外務大臣らの発言を取り上げ批判。自衛隊員や隊員家族の声を紹介しながら、「憲法九条をもつ日本の国民として、自衛隊の派兵中止を政府に求めていこうではありませんか」とよびかけました。
井上議員は、「いま必要なことは、米英が不法な占領をやめ、イラクの国民を主役にした国連中心の復興支援に切りかえることです」と訴えました。宣伝には原田完京都府議、倉林明子京都市議が参加しました。
バスを待っていた男性会社員(64)=京都市中京区=は「自衛隊を派遣することでイラクの復興は進むのか。そもそもなぜ戦争になったのか、日本政府は考えるべきです。共産党を支持しているわけではありませんが、共産党はイラクや平和の問題にもっと頑張ってほしい」と話していました。