2003年12月3日(水)「しんぶん赤旗」
東京都の石原慎太郎知事は一日、イラクへの自衛隊派兵を「当然」とする立場を示したうえで、「自衛隊がもし攻撃されたら、堂々と反撃して、せん滅(皆殺しにして、滅ぼすこと=岩波書店『広辞苑』)したらいい。日本軍ってのは強いんだから。力持ってるんだから」などと述べました。
石原知事の発言は、都が同日実施した天然痘テロ対策の図上訓練後の記者会見で飛び出したもの。
石原知事は、「六十年前の、為政者が一方的につくって与えた憲法が、(イラク派兵を)拘束するってのは、理由にならない」、「超法規的に是とするか、しないかは、国会の問題」などと、憲法否定の立場を表明。
「テロが妨害するなら、イラク国民のためには、そういったものを報復して、せん滅するのは妥当」、「無秩序を標ぼうするテロに対しては、やっぱり反撃して、せん滅するのが軍隊ではないか」とくり返し述べました。