2003年12月4日(木)「しんぶん赤旗」
上田文雄札幌市長は二日の札幌市議会第四回定例市議会で、イラク派兵問題での質問に「最近のイラクの治安情勢は、日本の外交官が銃撃を受けて殺害されるなど相当緊迫している」とし、市民の安全を守る立場から「自衛隊の駐屯地を抱える札幌の市長として、イラクへの自衛隊派遣には反対」と答弁しました。
同市議会で三日、日本共産党の井上ひさ子市議の代表質問のなかで、政府にイラク派兵をやめるよう意思を伝えるべき、との指摘に、上田市長は「議会という公式の場で、私の意志を表明したことで、関係各方面にも私の考えが伝わったものと考えている」と答えました。
さらに井上市議の質問にたいし、「統治権の回復やイラクの復興・復旧に向けて、国連を中心とした国際社会が、一致して、救済活動やインフラの整備、国・地方組織の回復などの支援をおこなっていくことが必要だ」との考えを示しました。