2003年12月8日(月)「しんぶん赤旗」
埼玉・大宮
埼玉・大宮駅前では七日、日本民主青年同盟埼玉県委員会の十人が「イラク派兵反対、憲法九条を守れ」の宣伝・署名行動をしました。
イラク派兵賛否を問うシール投票で反対のワッペンを張った茨城・古河市から来た中学生は「無防備の人を殺すなんて許せない。だから戦争は絶対に起こしたくない」。行動に参加した同盟員の牛尾雪さんは「相手から寄ってきて『署名させてください』とか、年配の人が『憲法九条は世界に誇れるものだから』と逆に激励される」と語っていました。
「何か反対の意思を示したい」と集まった市民約七百人。イラクへの自衛隊派兵阻止の草の根の市民行動が七日、東京・銀座で行われました。「市民緊急アクション」実行委員会が呼びかけたもので、水谷橋公園から、日曜日の買い物客などでにぎわう銀座を通り日比谷公園までピースパレードしました。
「兄が自衛官」という大島泰久さん(41)は、茨城県から妻と二人の子ども連れで参加しました。「『イラクにはいくな』と兄に言っていますが、何も答えない兄。苦しむのは私たち市民です。子どもの未来のために禍根を残してはいけないと四人で来ました」と大島さん。
若者の姿も目に付きます。「初めてきました」という宮野恵さん(25)。「何か(反対の)意思を参加することで示さなければ」と横浜市から参加。「人の命が失われるかもしれない自衛隊派兵。小泉さんはアメリカ言いなりです」と打楽器を打ち鳴らして歩きました。
大江広一郎さん(24)は「国会で何も論議されていないのに派兵の基本計画が決定されようとしている。危ないと感じて集会に来ました」といいます。
埼玉県戸田市の森田有美子さん(32)は、「憲法違反がどんどん進んでいく」と、いてもたってもいられない思いで一人で駆けつけました。夕暮れとともに寒くなった銀座の街を歩きました。