2003年12月8日(月)「しんぶん赤旗」

街に響け　平和の声

イラク派兵阻止　すれ違う人も唱和

三宮から元町200人パレード

神戸

イラクに自衛隊を送るな飮と訴えてデモ行進する女性たち＝７日、神戸市

　新日本婦人の会兵庫県本部は七日夕、イラクへの自衛隊派兵反対を訴えるデモ行進にとりくみ、神戸の繁華街に平和の声を響かせました。

　全県から集まった約二百人の女性たちは、黄色い風船やピンクのスカーフを身につけ、「イラクに自衛隊を送るな」「憲法九条を守りましょう」「私たちの税金を不法な戦争と占領に使うな」と訴えて、三宮から元町までパレードしました。

　すれ違う人たちが手を振ったり、「私もはんたーい」と唱和するなど、注目を集めました。

　手作りのタペストリーを持って参加した山本節子さん（６０）＝神戸市西区＝は「亡くなった外交官のご家族はどんなにつらいか…。何があっても自衛隊派兵には反対です」と語り、川西市の稲生邦子さん（６５）は「子どものころ終戦を迎えましたが、戦争するおとなはあほやなと思っていました。街頭宣伝でも派兵反対を訴えてがんばります」と話していました。

キャンドルに平和への願い

名古屋

キャンドルを手にイラク派兵反対を訴える青年たち＝７日夜、名古屋市中区

　「戦争はダメだ！」「小泉首相は日本の青年を殺すな」の声が七日夜、名古屋市中区の繁華街に響きました。

　愛知県平和委員会青年・学生部が呼びかけたピースウオーク。参加した約五十人の青年たちはキャンドルや「戦争も占領もＮＯ！」「憲法九条を守ろう」と書いたボードや横断幕を持ち、自衛隊のイラク派兵反対を訴えました。

　「戦争はもう嫌だ」と手書きのプラカードを持って参加した女子学生（１９）は「若者が犠牲になるイラク派兵は絶対やめさせたい」と話します。

　ピースウオークに先立ち、栄バスターミナルで、署名とイラク派兵の賛否を問うシール投票をおこないました。一時間の行動で百人以上が応じ、九割以上が「派兵に反対」でした。

自衛隊の友人「派兵に反対」

札幌

派兵反対の署名をする人たち＝７日、札幌市中央区

　日本民主青年同盟北海道委員会は七日、札幌市のＪＲ札幌駅南口前の繁華街で、自衛隊のイラク派兵反対の署名への協力をよびかけました。シール投票、小泉首相への一言メッセージをよびかけました。同盟員十六人は前夜に降った雪を踏みしめながら、氷点下の寒風のなかでも、「イラクへの自衛隊派兵反対」と書いたビラを通行する人たちに配りました。四十分間の行動で七十二人分の署名、四十二人から投票が寄せられました。

　派兵第一陣の中軸となる陸上自衛隊第二師団が駐屯している旭川市の女性（４４）は「私の友人にも自衛隊関係者がいます。内部情報を外部に漏らすなと言われているらしく、詳しいことは伝わってきませんが、イラクへの自衛隊の派遣はするべきではありません」と語り、署名をしました。

　シール投票では、自衛隊のイラク派兵について「反対」が三十五なのにたいし、「保留」が三、「賛成」は四でした。憲法九条改定には「反対」が三十七、「賛成」は五でした。

小泉首相にメッセージ

福岡

　民青同盟福岡県委員会は七日夕、福岡市・天神の繁華街で「自衛隊のイラク派兵反対」の宣伝・署名行動をおこない、小泉首相への一言メッセージも集めました。（写真）

　高校生を含め十人の若者が参加。マイクで訴えながら、「派兵中止を求める国会請願署名と、一言メッセージに協力を」と人々に呼びかけました。メッセージは星型や四角や丸のメッセージカードにマジックで記入し、ボードで作ったクリスマスツリーに張りつけました。約一時間で、署名が三十四人分、メッセージが十二枚寄せられました。

自衛隊送るな平和憲法守れ

横浜

　横浜市戸塚区で、日本共産党舞岡支部は七日、イラクへの自衛隊派兵に反対するハンドマイク宣伝をおこないました（写真）。十カ所で訴え、ビラ百五十枚を配布しました。

　マイクを握った山田陽三さん（６９）が「平和憲法を持っている日本政府は自衛隊派兵ではなく、国際正義に立った解決に努力すべきです。自衛隊を送るな、平和憲法守れの声を大きくあげましょう」と呼びかけました。

　「署名をさせてください」と自宅から出てきた八木みよ子さん（７４）と大津留千穂さん（３９）は「戦争反対です。孫や息子が戦争に取られたら大変です」「イラクに自衛隊を派兵しても、憎しみが生まれるだけです」と話しました。

　党支部長の村木邦昭さん（６２）は「宣伝の反応が非常に良く、勇気づけられました。絶対に自衛隊派兵を止めないといけません」と話しました。