2003年12月9日(火)「しんぶん赤旗」

イラクは日本の「生命線」

６２年前忘れたか、那覇の陸自新団長

　陸上自衛隊第一混成団（那覇市）に五日付で着任した君塚栄治団長（陸将補）は八日、那覇駐屯地で記者会見し、自衛隊のイラク派兵について「国際社会の安定に寄与していく自衛隊の新たな任務の一つ」と指摘しました。その上で「日本の生命線である石油を担っている。将来的に任務が与えられれば、実行部隊の長として派遣計画に従い、今ある人、装備品で任務を達成したい」と抱負を述べました。

　「生命線」といえば、日本の中国侵略のスローガンが「満蒙は帝国の生命線」でした。太平洋戦争開戦六十二周年のその日に、「生命線」という言葉を使ってはばからない姿勢が問われます。