2003年12月10日(水)「しんぶん赤旗」
九日、「イラク派兵やめよ」と緊急の国会行動が衆院議員面会所で行われ、およそ百二十人が参加し、約一万四千人分の署名を日本共産党の吉井英勝衆院議員に手渡しました。
「朝、行動があると聞いて着の身着のままかけつけてきた」という新婦人練馬支部の上野恵美子さん(66)は、国民学校二年のとき、空襲にあって何もかも焼けてしまったという経験があります。「そのとき『おとなたちはなんでこんなになるまで反対しなかったんだろう』と思ったんです。同じことを孫たちに思われたくない。戦争を繰り返させないため、できる限りのことをしたい」と涙ながらに話しました。
要請行動では、主催者を代表し安保破棄中央実行委員会の西川征矢事務局長があいさつ。二人の日本人外交官の死を利用して自衛隊を派兵しようという小泉首相を批判し、「それぞれの人生をかけて、この瞬間をたたかおう。二十一世紀の進路を決めるたたかいを広げていこう」と呼びかけました。
集まった労働組合、女性・青年団体の代表から「全教職員対象に署名を進めている。一部では組合の枠を超えた共同も始まっている」(全教)、「イラク派兵やめよと防衛庁と懇談した。向こう側は派兵の合理的理由を示せなかった。理はこちらにある」(平和委員会)などの発言がありました。
吉井議員は、「無謀なイラク派兵をなんとしてもやめさせるため、力を合わせたい」とあいさつ。参加者は「12・10中央集会」の成功へとりくみを強めていくことを確認しました。